墓じまいの全体像(最初にこれだけ理解)
墓じまいは、単に墓石を撤去するだけではなく、
①今のお墓を閉じる
→ ②遺骨を取り出す
→ ③新しい供養先へ移す(改葬)
この3ステップです。
日本では遺骨を移す時に 「改葬許可証」 が必要です。
墓じまいの段取り(わかりやすい7ステップ)
① 家族・親族で話し合う(最重要)
最初に必ず決めることです。
決める内容
- ・誰が主導するか
- ・費用を誰が出すか
- ・遺骨をどこへ移すか
- ・お寺との関係をどうするか
- ・今後お参りしやすい場所にするか
ここを飛ばすと後で揉めやすいです。
② 新しい供養先を決める
次に「遺骨をどこへ移すか」を決めます。
代表例:
- ・永代供養墓
- ・納骨堂
- ・樹木葬
- ・新しい一般墓
- ・散骨
- ・手元供養
最近は
子どもに負担を残さない永代供養墓
が一番選ばれやすいです。
新しい納骨先が決まると 受入証明書 を発行してもらえます。
③ 現在のお寺・霊園へ墓じまいの相談
今のお墓の管理者へ連絡します。
伝える内容:
- ・墓じまいを考えている
- ・遺骨を別の場所へ移す
- ・閉眼供養の日程相談
- ・離檀料の確認
注意
寺院墓地の場合は
離檀料(今までのお礼)
が発生することがあります。
相場は 5万〜20万円程度 が多いです。
④ 改葬許可の書類を集める
ここが役所手続きの核心です。
必要書類は主に3つです。
必要書類
- ・改葬許可申請書
→ 現在のお墓がある市区町村役所 - ・埋葬証明書
→ 今の墓地管理者 - ・受入証明書
→ 新しい供養先
これを役所に出すと
改葬許可証
が発行されます。
ポイント
- ・遺骨1柱ごとに申請が必要
- ・手数料は数百円〜1,500円程度が多い
⑤ 閉眼供養(魂抜き)
墓石を撤去する前に行う法要です。
住職にお願いして
「これまで守ってくれたお墓を閉じる儀式」
を行います。
費用目安
- ・お布施:3万〜10万円
- ・御車代:5千〜1万円
⑥ 石材店が墓石を撤去
石材店に依頼して墓石を撤去し、墓所を更地に戻します。
費用目安
- ・10万〜50万円
- ・1㎡あたり約10万円前後が目安
高くなる条件:
- ・山の上
- ・階段が多い
- ・重機が入らない
- ・墓石が大きい
⑦ 新しい供養先へ納骨
最後に改葬許可証を持って新しい供養先へ納骨します。
ここで開眼供養(魂入れ)をする場合もあります。
費用の総額イメージ
一番わかりやすい総額目安です。
| 内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 書類・役所 | 0.5万〜0.3万円 |
| 閉眼供養 | 3万〜10万円 |
| 墓石撤去 | 10万〜50万円 |
| 離檀料 | 5万〜20万円 |
| 新しい供養先 | 5万〜100万円 |
| 総額 | 30万〜150万円程度 |
一番失敗しやすい注意点
1. 新しい供養先を先に決める
先に墓石だけ撤去すると遺骨の置き場で困ります。
2. お寺へ突然言わない
寺院墓地は感情面が非常に大きいです。
「今後管理が難しいので永代供養へ移したい」
と丁寧に相談するとスムーズです。
3. 石材店は相見積もり
墓石撤去は価格差が大きいです。
2〜3社見積もり必須
これだけで10万円以上差が出ることがあります。
結論(最短で迷わない進め方)
迷ったらこの順番だけ覚えてください。
家族会議
→ 新しい供養先決定
→ お寺へ相談
→ 改葬許可
→ 閉眼供養
→ 撤去
→ 納骨

